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アレっ子の海外旅行(アレっ子のラッキー)

わが市の、クラゲ水族館(正式名称「加茂水族館」。ラッコも、アシカショーもありますっ。あ、オットセイだったかな?)は、クラゲアイス・クラゲソフトの好評にあやかり、クラゲレストランを出すそうです(一応市立)。あたらしく、クラゲエスプレッソも登場! アレルギー的に問題なし!だから、試すか試さないか、自分で決めなきゃなんないところが、思いがけない試練です。

そんな、ここ東北の日本海側に位置するわが地域では、野生の(?)クラゲは見たことがあっても、外国人は見たことない、電車も乗ったことのない小学生がいっぱいいます。(電車に乗らないのは、自転車と自家用車で、すべての用事が済んでしまうからです)

でも、私は、一応都市部にいたこともあるので、
ネイティブスピーカーの方の、プライベートレッスンが、いかに「高い」か、存じておりました。

自分が初海外。
しかも、子供は、結構重度なアレルギーということで、
やはり不安は計り知れなく、
とにかく、一度でもいい!
いかにもアメリカ人ぽい人(会うと、こっちがびびっちゃうような人)と、アレルギーについて英語で話せる機会が持ちたい!
でも、お金がないから、レッスンを組むなら、週1で1時間だけ・・・、
と、
わらにもすがるような思いで、
外国の方が多く出入りする財団法人に出向き、
相談を持ちかけたわけです。

はじめは、
プライベートレッスンをしてくれる方、募集、の紙切れを、どこかに貼らせてもらえれば・・・
ということで、出かけたのですが、
受付の人が話しやすかったので、
実はかくかくしかじかで、と、かなりしつこく、
聞かれてもいない事情を説明し、
「だから、どうにか、一度でも、会ってくださる方がいないだろうか・・・・」
という風に、相談(懇願)したわけです。

そうしたら、受付の一人の人が、
「今日は出勤していない人の中で、ネイティブ担当の人がいるから、
その人に話をしておいてあげましょう」
と言われ、
「その人」が、動いてくださって、
前に書いたブライアンが来てくれたのです。

しかも

ブライアンのレッスンは、無料のボランティアだったのです。

 

ブライアンは、事情を聞き、
「それなら」
ということで、親切に我が家にやってきてくれた優しい青年だったのです。
始めは、有料レッスンのつもりで、お金を渡そうとする私と押し問答を繰り返し、
「こういうの、いやなんだ!」
と言うブライアンに根負けし、
結局、無料でやってもらうことになった我が家。
そんで、週に1回、全部で6回も、交流しに来てくれた・・・

ブライアンは、穏やかな本当に良い青年で(しかも頭が良い)、
何、ということはないんだけど、いつもレッスンが終わると、ありがたくて、
静かな感動の余韻を残して行ってくれるような人でした。

子供たちも、はじめ傍若無人のチクリンさえも、カチンコチンで、
つついたら、ぼろっ、と壊れそうなほどだったのですが、
だんだん慣れ、
私は私で、
アレルギーのことを片っ端から会話にしてもらい、
アテンダントとの想定会話とか、
あと、チクリンが、ホテルでネションベンたれたら、どう言ったらいいか?
とか、
思いっきりプライベートな方向で、会話練習をさせてもらいました。
ブライアンがいい人なので、裏切りたくない一心で、
レッスン外の日にも、結構会話の勉強もして、英会話の世界もおぼろげながら理解することができました。(今は、ずいぶんいい本や教材がいっぱいあるんだねー)

そのレッスンも昨日で終わり、
除去食ディナーをご馳走して、
漢字101カルタをプレゼントして、シーユーアゲン!でした。

 

ほんとねー
よく「アレルギーでよかった、と言えるようになりたい」
という、せりふ、と言うか、スローガンと言うか、
そういうの、聞くことがあるんです。
ちっとも、同感できなかった。
そりゃあ、家族の団結も強まったかもしれない。
家族の食事もヘルシーになったし、いろいろ勉強になりました。
でも
「よかった」
なんて、どこか、うそ臭くて、
「よかった」と思う人はそれでいいし、本当に良かったね、と思うけど、
みんなも、そう思えるようになるよ、なろうよ、
なんていうのは、どうしても、生理的に受け付けないところがあった。

でも

今回のブライアン、そして考えてみれば海外旅行に関しては、
子どものアレルギーなしには、到底ありえなかったことばかりです。

 

まず、自分が、
海外に行こうなんて、自分だけだったら、絶対思わなかった。
行きたくないわけじゃないけど、行こうと思うほどの動機がないもん。
でも
今回のチャンスに一度でも行っておけば、
アレっ子の我が子にとって、プラスなんじゃないか?
これが、もしかしたら、最後の、アレっ子の親としてやれることじゃないか?
と思うと、
やっぱり、かなりのエネルギーになった。

他人に、事情を説明して、協力を乞う技術なんて、
まさしく、アレっ子の親だからこそ、身についた技術、つか、毛の生えた心臓になった。
あらゆるところで、説明しなきゃならないことがあるから、
あまり負担感なく、やれるようになったもんなあ。

そんで
そんな事情に共鳴してきてくれたブライアンという青年との出会いも、
うちの子に、そういう「事情」がなければありえなかったことで、

これは、まさに、
ラッキー

 

口が裂けても言いたくない、ってくらいの言葉
「アレルギーでよかった」
を、
うっかり言ってしまいそうになるのであるのでR。

 

「アレルギーでよかった」
は、
まだ、全然使いたくないけど、
今回の旅行と、人との出会いは、
アレルギーだからこその、贈り物だったなー
と思わずにはいられません。
いままで、アレルギーによってマイナスが生じてしまった生活の中身を
一生懸命「0レベル」にしようとしていたつもりだったのに気がついた。
今回は、明らかに、「プラス」です。
(今までも、マイナスを0にするだけではなかったのかもしれない・・・)

 

いい旅行にしたいなー、と思っております。

・・・・・・・・・・・・・・

さて、自分にとっては、アレっ子旅行の集大成のような海外旅行ですが、
更新が滞ることが考えられるので(って、滞ったことないじゃん)
海外旅行までいく前に、ってことで、
一度外に出ている原稿なのですが、
「アレっ子の宿泊つき学校行事」を載せていこうと思います。
実は、以前にもう書いた「作文」で、いくつかのアレルギーの親の会の会報に載ったものなので、もしかしたら、見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
分割して載せていこうと思っています。よろしくおねがいします。

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アレっ子海外旅行」カテゴリの記事

コメント

もうね、たけしは目標だよ!
本当に、これから自分が目指すところを歩いている感じ。
私もチョット前から異文化交流しようという使命感?にかられて動きはじめたばかり。
なんつーか、アレルギーがあることで日常生活に障害がある事もあれば(行事とか外食とか)、アレルギーがある事で「何よ!やってやる~~~ぅ」って燃えるパワーがでてくることもあり、そのパワーがでるってことはとってもいいことだと思う!
色々経験することで、ポジティブな思考を植えつけてあげられると思うんだよね~
うちも将来家族で海外行きたいよ~っ
たけしの経験談、今後も参考にすると思いまつ!
海外旅行に向けて色んな準備を頑張っている姿、励みになるよー。
是非楽しんできてちょ~~~っ

投稿: つなまよ | 2006-03-16 09:52

タケさん、いよいよ出発ですね。
楽しい旅行になるように、心からお祈りしています。

あの…ブログに毎日長文をアップしていらっしゃるので、
忙しいのに大丈夫かな、とハラハラしてしまうんですが…

投稿: マルガリータ | 2006-03-16 16:28

>つなまよはん

ももも目標だなんて、トンでもないっす!
ふふふふ踏み石にしてください! ・・・いでっ。
つなまよ氏の異文化交流企画、ってどんなんだろう。
キメ玉は、あれっすか、人間おにぎり・・(きょうちゃんの、表現大好き)。そういう方向じゃない?うむむ。
何にしろ、トンでもぶっ飛ぶ気がして、楽しみです。
協力できることがあったら、言ってくださいね! え、ない?
そうだねー、パワー出ますねー。
自分では、「人並みにするために、人がやらない"苦労"をしなきゃいけない」なんて思ってやっているつもりが、
いつのまにか、人並みを超えるエネルギーに転化してしまっていることもあり、自分でも、あとで、あっと驚くタメゴ・・・。ってこともあります。
生きる、って不思議だ・・・

投稿: タケ | 2006-03-16 20:26

>マルガリータさん

わーい、マルガリータさんだ、こんにちは!
きてくださって、ありがとうございます!
あ!ほんとだ! 長い!長すぎる・・・
書く時間はね、長くて30分くらいなので、何とか捻出できるんですが、
「読み直している時間」が長い・・・
それでも、今書かないともう書かないな、ってことだけ、
たまっちゃうと、かえって苦しいことだけ、排出しているつもりなのですが、
それでも、これは長いな・・・自分でも。良く考えます!
生活の中で、削ることを決めて、ばっさり削ったので、時間がうまれたし、書くことで精神安定を図っているところもあるので、今のところ大丈夫です。ありがとうございます。
本当に唯一の息抜きの場なので、お見苦しいこともあるかと思いますが、今後もよろしくお願いいたします!ぺこりぺこり。ぺこり。

投稿: タケ | 2006-03-16 20:34

確かに「アレルギーでよかった」ってなんか違う。どっか負け惜しみ感がただようというか・・・。アレルギーがなければそれにこしたことないっていうのが本音のところ。
でも、うちもアレルギー歴浅いですが、「プラス」だった瞬間は何度もありました。ホント、ふつうに生きてたら「他人に事情を説明して協力を乞う」場面ってそうはないし、なんでも自分でこなせるのがエライみたいに思ってる性格だったから、アレルギーのおかげで人のありがたみがわかったというか・・・。うん、なんというか、「プラス」なことって「人」にかかわる部分がすごく大きいなあ。ああ、人に頼ったっていいんだ、と自分が思えるようになることによって、ちょっと一皮むけたかなあ、という気がします。
「プラス」な瞬間がある一方、思いきり「マイナス」の方にいっちゃう瞬間もあるんだけど、それもジェットコースターみたいで人生のひとつの形としておもしろいよね・・・と、コースターが登っている時には笑う余裕も出てきた今日この頃です。(落ちはじめたら悲鳴しか出ない・・・)

投稿: eri | 2006-03-16 23:54

>eri氏

ジェットコースター・・・うまい! そうだね、そう思います。
落ちていくときに手の打ちようがない、ってところもそうだし(ナハハ)
そう考えていくと、その形が人生として面白い、って言うのも、そうですよね!
いい事言ってもらった!
自分は、空を飛ぶ白鳥を見ながら、「私は泳ぐのが好きなのよ」ってすましながら、水面下で必死で足を動かしている、ってイメージが強かった気がする・・・今思うと・・・
上がる時、あるんだよね、本当に。
こうして、皆さんと交流できるのも、そのひとつだし。
ジェットコースターのイメージは、いろんなことを、うまく考えられるヒントになりそうに思う。
eriさん、ありがとう!

投稿: タケ | 2006-03-17 08:10

ジェットコースターはいいですよね。
故障しないかぎり、落ちたって絶対上がりますから!そう信じて目はつぶらずにがんばるぞ~!
白鳥、私も同じこと思ったことあります!澄ました顔してるけど水面下では必死!みたいな。
でも、私の場合どうも優雅に泳ぐ白鳥ではなかったりなんかして。
よく湖に浮いてる白鳥の形の足で漕ぐ乗り物。
確かに形は白鳥なんだけど、足でバタバタ漕いでんの丸見え!みたいな。そう考えると、こうしてみなさんと交流できるのも、湖に浮いて白鳥ボートで競争してるみたいなイメージで楽しいかも!ふつうのボートをのんびり漕いでる人にこの楽しさはわかるまい!!!

投稿: eri | 2006-03-18 02:16

ふぃ~・・。
今、ピカリンの卒業式の謝恩会2部とさらにクラス飲み会まで出て帰ってきた。
1日仕事ですた。
謝恩会でも仕出しのお昼ご飯が出るので、ピカリン用に弁当作ったのに、
持って行くのを忘れて、途中であわてて取りに帰ったり、
どたばた、白鳥ボートこいでました。
スリル満点!
いや、それは、忘れちゃダメだって・・・。
卒業に当たって、一番強烈に思い出すのは、やっぱり入学式だな・・・。あの頃、最悪の状態を少し持ち直してきたところだったけど、ピカリンの眉毛、まだなかったから・・・。
それでもすごくニコニコ張りきっていて、今もまた、中学に向けて張りきっていて、いい子っす・・・。ぐすん。・・・・酔ってます。
eri~!
アレルギーっ子であってもなくても、まだいろいろあんぞー。
でも、すごくおもしろいから、がんばろーなー! ・・・どたり

投稿: タケ | 2006-03-18 20:59

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