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旅行中の雑感

私は、知らない土地を歩くときは、まず、そこの博物館に行くことにしています。
そこの土地の歴史の大体を知ったり、できれば古地図と現代の地図を見比べて、
昔の地理の大体を頭に入れてから歩くと、そこの土地が、すごく厚みをもって感じられるのです(変わっていると言われます)。

それで、サンアントニオでも博物館に行きましたが、
皆さんご存知のとおり、アメリカの歴史は、そう古いものではありません(ネイティブアメリカン=いわゆるインディアンと呼ばれた人々を除いて)。
だから、その土地の歴史をどう描いているのだろう、と、若干の不安を持ちながら訪れたわけです。
まず、入り口に、おびただしい、他国の旗。 Dscf1619_2
インターナショナルな雰囲気に、国際交流会館、というイメージはあっても、博物館、というイメージはわかず、入ってみると…。

展示は、国別。
つまり、この土地の歴史は、世界のいたるところからやってきた人々が、ここに来たばかりの頃はどんな生活をして、どういう風に変わってきたか、という歴史の展示なのです。
日本の人も、みのを着て、田植えをしている写真がありました。木製脱穀機の展示もありました。

いろんな国の生活が、そのまま、この土地にやってきて、融合して、今があるのです。
同じ場所で、全然違う各国の生活を展開して、その上で、接点を作って、影響しあって、現代の状態があるのです。
つまり、
この土地の人にとって、隣人の生活が理解できない異質なもの、というのは当たり前で、それを受け入れて、協力していかなければ、自分の生活もやっていけない。
それが、アメリカの歴史を作ってきたんだなあ、と。
とりわけ、サンアントニオはその色が濃いかもしれません。
州により、たとえば、過去農業が中心で、奴隷として働かされていた黒人が多い土地もあるだろうし、移民といっても、ほとんどがイギリス系の人、という場所もあるでしょう。ただ、「違っていて当たり前」「それを受け入れなければ、社会は機能していかない」というのは、アメリカの根底にあるのだなあ、と思いました。

こういうことは、どこかに良く書いてあることかもしれないけど、それを博物館で、本当に実感した。

Dscn1786 アラモ砦という、歴史名所があって、
ここは、当時テキサスを占領していたメキシコ軍から、テキサスをアメリカの一部として独立する契機になった戦闘が繰り広げられたところです。アラモ砦の戦闘に限っては、メキシコ軍の圧勝に終わり、沢山の人が、メキシコ軍に殺されました。
が、その、遺跡の案内人はメキシコ軍服。
日本だったら、敵の服、って感じになるんじゃないかな?
でも、歴史は歴史。別にメキシコは敵じゃない。
歴史の中に共存する、隣人でしかない。
この感覚にはびっくりしました。

異質なものを受け容れる力が、アメリカにはあるんだなあ、
と思ったとき、
じゃあ、日本は?
とやっぱり思って、
・・・・・・・だから、アレルギーっ子も、つらくなる場面が多いのかも・・・。


旅行中の足元の石畳を踏みしめながら、思った。

食べるものが無い、とか
生活改善がタイヘン、とか
医療が確立されていない、
とか、そういうのももちろん大変だけど、

「異質なものを受け容れない」
という拒否的雰囲気を、目の前で感じるとき、
やっぱり、精神的にダメージを受ける。
これが、日本は、きっと、強いよなあ・・・

って。

じゃあ、アメリカは楽か?
といわれれば、それはよくわからないけど、
ムラ社会からはじかれるような、そういう怖さは感じにくいかもしれない、とは思った。

この国にいれば、
「うち、アレルギーなんですよ」
って、全くの躊躇無く言えそうな気がした。
(今までも言っていたけど、やっぱり相手を観察して、言葉を選んでいたと思う)

 

そういう心持をふと持てた時、
「ああ、日本でも、自分は、この心持でやっていこう」
って、
なんか、思えた。

アメリカの、自分とは違うものと共存する国民性みたいなものを、自分自身で感じたとき、
自分も、
そういう心持でいたいな、
と、
何か、すっと心が軽い方へ転換するような、
そんな感じを

 

味わうことができました。

 

かなり歳がいってからの初海外旅行だったわけだけれど、
なんだか、
別の文化を感じて、自分のものにできる
というような経験ができて、
すごくよかったなー、
と、

思ったのでした。

(プライバシー保護のため、一部画像を処理してあります)

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アレっ子海外旅行」カテゴリの記事

コメント

「うち、アレルギーなんですよ」と躊躇なく言える、かあ・・・。
確かに言えそうで言えない。相手とその状況に応じて、すごく言葉を選んでしまう。日本でもこの心持で、ってすごくいいですね。まさに旅行で見聞を広める醍醐味というか・・・、私も行きたくなったな~アメリカ。ホントはヨーロッパ、イタリアあたりにも行きたいけど、超小麦・チーズ天国。敷居が高そうだわ(~ ~;)

画像処理、ナイスです。

投稿: eri | 2006-04-23 23:41

>eriさん、こんにちは!

イタリア、いいよねえ~~~。
でも、チーズの誘惑、厳しいかもね~~(-_-;)

「旅行で見聞を広める醍醐味」は、若いうちならでは、
歳をとってからだと、感受性も鈍くなるし、仕事など目的のある旅行になるから、そういうことが感じにくくなる。
と聞いたことがあって、
でも、うちは貧乏だったし、自分もちっともお金を稼げなかったので、
若いうちの海外経験ができなくて(新婚旅行も・・・)、
「あ~あ」って、思ってたのです。
でも、今、この歳になっても
子供を「連れて行く」こと以外にも、
自分でもいろいろなことを感じることができて、
すごく、嬉しいなあー、と思いました。

しかし、行っている間はかなり必死。
最近になって、ようやくしみじみ振り返られるようになりました。

eri殿、お体大切に!
二人になると、体を休められる時間が減るだろー?
二人とも一緒に寝てくれりゃあいいんだけどさ。
泣きたいときは、泣くんだぞ~~~!

そして、楽しい時間をひとつずつ、積み上げよう、お互いにNE!

投稿: タケ | 2006-04-24 10:24

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