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食べられないものの載った本(避ける?)

(ここのところ、体調がすぐれないので、今日は、あまり考えないで書ける記事で・・・)

コメントによく来てくださるeriさん
(YOU CAN RUN http://blog.livedoor.jp/youcanrun/archives/50785209.html
が、手ごね米パンを追求した記事があって、これに即座に反応したのは、これがピカリン(中1)の「夢」だったからです。

米粉でも手作りパンができそうだとわかったとき、
彼女の脳裏に浮かだのは『ぼくのぱん わたしのぱん』(かがくのとも傑作集 神沢利子ぶん 林明子え)だと知ったのは、最近のこと。
彼女は、この本にあこがれていたのです。
本の内容は、3人の兄弟が朝から、酵母の発酵からパン焼きまでやって、3時のおやつに食べるというもの

この本がはじめに我が家にやってきて、読み聞かせをする時はためらいました。
何しろ楽しそう、おいしそう。で、小麦と卵ですから!
この本に限らず、世の中には、アイスクリームの本だのケーキの本だの、いっぱいありますよね。
こどもチャレンジにもてんこ盛りだし!
ぐりとぐら系の本にも、最後のしめはお菓子、って、よくあります。

そういうのを見ると、読んであげる親としては、一瞬ひるみます。
「別の本にしない?」なんて言ってみることもあったかもしれない。
この子が、今、絶対食べられないものが、これでもか!ほーらおいしそう! "いろんなことがあったけど、最後にはお菓子を食べられて良かったね”、なんてしめくくってね。そんなことが載っている本を読み聞かせるのは、なんだか残酷な気がしてました。

でも、そういう本は、いっぱいある上、
「さあ、読みたい本はどれ?」と聞くと、子どもが持ってきたりする。
避けきれるものでもないし、片っ端から否定できるものでもない。
「この子は、どんな気持ちで聞いているのかなあ・・・」
なんて、ちょっとドキドキしながら、読み聞かせてました。

わたしは、育ちが貧乏で、あまりお菓子を食べさせてもらえなかったけど、だからこそ?『お菓子の家』とか、とにかくお菓子が出てくる本は大好きで、よだれをたらしながらくいいるように読んでいたけど、それと、うちがあまりお菓子を食べさせてくれない、ということは、大して結びつかなかったような気がするなあ、それと同じかなあ、などと思ったり。

   

余談だけど、食べないので、知らない、
ってこと、今まで結構ありました。
3歳児半検診のとき、「これは何?」って、知能の発達を見るのか? いろいろな絵が描いてあって、それを保健婦さんが指差ししながら聞いていくんだけど、「どーなつ」だったか「ケーキ」だったか、わからなかったですから! 見たことないからね!
チャレンジに出てくる「ちくわ」もわからなかったし。
化学物質過敏検査で、「缶ジュースのプルタブは開けられますか?」って、うちの子、缶ジュース飲んだこと、ありませんからーっ!
旦那はちょっと心配して、スーパーでの買い物のときは、私が絶対立ち寄らない魚コーナーにチクリンを連れて行って、「これは秋刀魚」「これはあじ」とか、教えてました。
(今は、我が家が食べられるドーナツもケーキもちくわも魚もあります)

   

そんな風に心配しつつ、過ごしていた私に、
そういう発想を叩きのめすような発言が、またピカリン(当時小4)によってなされたのでした。
「あたし、5年生の部活、調理部に入ろうかと思うんだ」
「ひえ?! ちょ、調理部(?!できっこねえだろ?!)は、何を作るのかなあ~?」
「カップケーキとかね、お菓子ばっかり」
「で(な、なんちゅう!)・・・・で、ピカリンはどうするの? みんなと違うもの作るの?」
「うーん。みんなが食べる時用には、自分用のを持って行きたいけど、作るのは、みんなと一緒に作りたいな。あのさ、卵とか、どうやって使って、どういう風に作るのか、見たことないでしょ? 知りたいし、見てれば、自分がこれからいろんな料理を開発するときの参考にもなるでしょ? どう使われているかわからないと、考えようもないからさ

がーーーん!
自分の未熟さを思い知りました。
私にとっては、あまりの発想の転換でした。
しゅばらしい! しゅばらしい発想だよ、ぴかりん!
母は感涙(心の中で)。
(でも、生卵を触ったら、じんましんかもなあ・・・。小麦の吸引、いやだなあ・・・。
それに、ピカリンが思う以上に、つらいかもよ?
先生が不安がるかもよ?)
と、一抹の不安を抱えつつ、
もし、入部することになったら、ピカリンの気持ちを生かせる方向で、できるだけ協力しなくちゃなあ、
と思ったのでした。
(結局ピカリンは、小5になるとき、引越しをしたので、調理部には入りませんでしたが。)

そうして、サンヨーベーカリーを、サンタからもらって、専用米粉(グルテンなし。乳化剤グアガムなど入り)を入手すると、俄然、張り切るピカリン。
「あたし、ぼくのぱんわたしのぱん、一回やってみたかったんだ!」
・・・・・・・・そうだったのかあ・・・。
あれを読みながら、「やってみたい」という思いをためていってたのか。
その思いは、チャンスがあれば、自分なりの方法で試してみたい、って気持ちに転化するんだなあ。
と思った。
もしあの本を読んでいなかったら、米粉パンが作れると知っても、自分の中から作りたい、っていう気持ちは湧かなかったかもしれない。
ためらいながらも読み聞かせていたあの本が、ピカリンの中で、エネルギーに変わる力になっていたのか。
前に言っていた、「調理部に入りたい」っていう気持ちも、根っ子はそういうところなのかな・・・。

避けたほうがいいのかな、と親が勝手に思っていた本が、
実は、子供にエネルギーの種をまいていたとは。

今も、こういう本や、いろんなメディアの
お菓子その他、食べられないものオンパレードの情報が
この子達にどう受け止められているのか、親の私にはわからない。
でも、情報は、情報としてそこにあるわけだし、
こちらがそれをどう受け渡すかを、細かく操作しなくても、
知らないところで、子供の糧になっていることもある
んだなあ、
と思わされた、出来事の数々でした。

結局、サンヨーの米粉は、成型に向いていなかったので、
eriさんのところのパンを試そうと思っているところでっす!
ピカリンと、
そしてチクリンと。
『ぼくのぱん わたしのぱん』みたいにね。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

うちの子も「ぐりとぐら」や「しろくまちゃんのほっとけーき」が大好きなのです。私も最初、そういう除去対象系の食べものが主役のおなはしは避けて通りたいと思っていたのですが、保育園に行ってるといやでも情報は入るし。食べられないからこそすごく興味があるんだなあ、ってこともわかってきて・・・。料理下手でお菓子作りなんてほとんど経験のない私ですが、そういう絵本を読んでる時の子どもの目の輝きが、メニュー開発(ってほどのもんじゃないけど)の力の源になっているかも。
タケ家のパン作り、責任を感じます~~(~ ~;)自分でも毎回焼きに失敗しているし、水分量によっては成型できないこともある。結局小さい型にいれるのが一番なのかな、となかばあきらめかけていたところ・・・。でも、ピカリンががんばるなら私ももう少しがんばって研究してみたい!そして、ピカリンがいい方法を発明してくれることに激しく期待!!!

投稿: eri | 2006-05-14 14:39

う~ん。
たけし殿の話は、これから通るであろう道の話なので、とてもためになります。
うちももちろん卵、牛乳、なんて書いてあろうものなら捨てる勢いでしたね。(もちろん絵本に罪はない)
だけどやっぱり、ド-ナツ、ケ-キ、アイスクリ-ム「こんなにおいしいこんなにおいしい・・」と連呼する絵本はきついです。
食べられない子に対してなんのつもりか!!って親は思うけど、子供は違う捉え方をするんですね。
すばらしいです。なんか過剰反応じゃないけど、自分で自分を追いこんでる時って、まだまだいっぱいありますね。反省です。
でも「○ちゃんチョコレ-ト食べられんやろ?すっごいおいしいよ。かわいそぉ」ってわざわざうちの子に、自分が食べるのを見せに来る、同じ幼稚園の子ってどう思います?
これも、なんかの糧になりますでしょうか??
わたし的には、5歳児と言えど足の一つでも引っ掛けてやりたい気持ちです。(人間出来てません、ハイ)

投稿: こはく | 2006-05-14 18:11

なるほど…食べ物に興味を示すのはとてもよい事ですが
確かに母としてはドキドキ。でも、自分からやりたいと
いうならかなえてあげたいですよね…

eri氏のパンをぴかりんが楽しく成型できる日が
早く来ると良いですね♪

あ、作りました!山芋てんぷら。日記で紹介させて
頂きたくて参上しました。
ついでにリンクに追加しちゃいました♪
許可よろしくお願いしまーす!

投稿: サトワカ | 2006-05-14 18:54

私もケーキやお菓子が載っているページはなるべく避けたいなーと子どもの様子を伺いながら早くページをめくったりしていました(^^;
こどもチャレンジもドーナツやケーキが容赦なく出てくるし(≧◇≦)どんな気持ちで遊んでいるんだろう・・・と思いながら見ているんですが、教えていないのにおままごとで卵を割っていてビックリ!
ちくわは「これなに?」って、うちも知りませんでした(^^;
でも最近パパに「大きくなったら、ぎょうざとラーメンとお魚つくってあげるよ」と言っているのを聞いて、おままごとの世界と実際に触れるようになるのとはきっと違ってくるんでしょうけど、親が心配するほど子どもにとっては食べられる食べられないはあまり関係ないのかなと感じました。

花粉症でもキレイな花を見て美しいと感じる心が育つように、絵本のお菓子を見ておいしそう!と感じることで感情が豊かになるような気がします(*゚ー゚*)。・:*:・

グルテンなしの米粉ミックスあるんですね!?ホームベーカリーってどうなんだろう。。場所取りますか?ちょっと気になります。

投稿: ゆうあんみぃ | 2006-05-15 10:26

タケさんの話ってほんとにこれから行く道なのですごく参考になります。
こどもチャレンジも出てくるおやつはたいていドーナツですもんね。そのうちソルガムで作ってみないといけないなとは思いつつ未だやってません。
うちの息子はおままごとセットの中のプリンを「これはプリンとゆうのだ」となぜか知ってるのにまずびっくりしたのですが、乳でアナフィラを起こすので当然未経験のはずなのに、やっぱり幼稚園や絵本が情報源なんでしょうね。
自分だって小さい頃に読んでもらった「不思議なカギばあさん」や「赤毛のアン」のメニューにあこがれた覚えがしっかりありますもん。
絵本ってやっぱりすごい影響力ですね。
タケさんやほかのママさん達のレシピを参考にさせてもらいながら近いものを作ってあげるのが親の私にできることなのかなあ、と反省。
「ぐりとぐら」、やっぱり購入しようっと。

話は変わりますが、こはくさん。
私は実際に気にいらない子の足をひっかけたことがあります。
でもそれは学生時代、花粉症で耳鼻科にいる時に騒いで暴れまわっていたがきんちょにキレてしまったのです。
まだ若かったし子供が大嫌いな頃のおもひででございました。

投稿: のぶりん | 2006-05-15 12:36

>eriしゃん。

いやいやいや、責任ではなく、希望の星だよ!
やっぱりねー、自分の中だけだと、面倒くさいとか、
ほかの雑事に気をとられて、成型パン作りなんて、どこかに飛んでいってしまうのだけど、
誰かが「やってみた」と、紹介してくれると、
ほー!むー!じゃ、やってみっかな?!
って気持ちになるもんね。
たぶん、eri氏がちゃんと作っているところ(分量など)を、
我が家はまたしてもいー加減しそうなので、
希望を与えてくださったということのみで、
責任は全然感じなくていいっすから!
ピカリンにとっては、eri氏がいてくださって、良かった!
デス。
そんでもって、
私もピカリンに、激しく期待。

投稿: タケ | 2006-05-15 13:12

>こはく殿

いやいやいや、うちはねー、私を始めとして、ピカリンも、かなーり「変わっている」方だと思うので、年齢的には先取りしていても、参考になるか?っちゅーと、かなーり、怪しい!
でも、「調理部」なんて始めっから省いていた私には、衝撃の発言でした。

5歳児ね。
最近言われた? むかっ腹が消えるまで、相当かかると思うから、腹立てた自分に腹立てないヨーに!(あーどヴぁいす)
これについて、書いたら、長くなっちゃったので、次記事立てました・・・。ごめんなさい。

投稿: タケ | 2006-05-15 13:32

>サトワカ殿。

キョーショクですっ!
天ぷら、おいしかったようで、姫にも気に入っていただけたようで、ほっとしておりますですー。
リンク、もちろんOKです。
あー、
私も放置している、リンク・・・。
ずびばぜん。

投稿: タケ | 2006-05-15 14:06

>ゆうあんみいさま

ページ早くめくったデスか!
わはは。覚えアリ。
まるで、ドラマのラブシーンだよね。
「あ、あれは何?!」って、別方向指して気をそらせたりして!
こどもチャレンジ、容赦ない!
スリル満点!きわどいシーンてんこ盛り!
思わず、ドキドキコーフンです。
サンヨーホームベーカリーと、別注文で取り寄せるグルテンなし米粉(大豆の乳化剤を使っていると思われる)で作ったパンは、かなりふっくらしていました。
しかし・・・。初めてのときはうまくいったのに、次から次へと失敗しています。理由は、いい加減な分量で作っているからです! だから、本当にすごくいいのかどうか、全然説明できなくてすみません!
(今回のコメントは、どこでも誤ってばかりだな・・・)

投稿: タケ | 2006-05-15 14:12

>のぶりんさん、こんにちは!

こはくさんのコメントでも書いたけど、うちのピカリンは、結構変わり者なので、あまり参考にならないよーな気もしますです!
まえーに、つなまよさんという人のHPで、子供が「にゅうにゅう」とか言いながら、風呂の湯を飲んだ、というのがあったけど、うちも全く同じ!ことがありました。「牛乳、知ってんのかよ!」と思わず突っ込むと、ちゃんと説明してた。「アレルギーが無かったら、一番食べたいものは、タイヤキ」と言うので、「タイヤキ、知ってんのかよ!」(いちいち突っ込むいやな親)と言うと、やっぱり、知っていた。
いつどこで、子供の知識体系が形成されているのか! 小さい子といっても侮れません。親の監視外のところでも、いっぱい「自分作り」をしてるんですねー。

ぐりとぐらは、アレルギーっ子の親にとって、グリム童話にも近いスリルがありますが、子どもにとっては、どうなんだろう・・・。繰り返し、読んだりしますよね・・・。

投稿: タケ | 2006-05-15 14:22

希望の星と言われ、思わずラ・セーヌの星(←知ってる?誰か知ってるよね?ね?)に変身してしまった私です。
すみません。こちらからも勝手に記事中にタケさんのリンクを貼ってしまいました。ダメだったら教えて!(←いつも勝手に貼ってるくせに!)

投稿: eri | 2006-05-16 15:22

>すげー、eri!

だだだだいじょうぶなのか? 産後は?
ラ・セーヌの星は、かなり記憶が怪しいけど、
ししし知ってる!かも、たぶん、わかんないけど・・・・
記事中のリンク、いつでも貼ってOK! 無断でOK!
気にしないでください!
私は全然気にしないほうなので。(無頓着とも言う)
みんなも、eri氏の「ハイジの白パン」(に、私には見える)を、見に行こう!
http://blog.livedoor.jp/youcanrun/archives/50810498.html

投稿: タケ | 2006-05-17 05:32

のぶりんさん。
すてきなおもひでの披露ありがとう!!
あ~やっぱり足引っ掛けてやればよかったかしらん?

投稿: こはく | 2006-05-19 22:15

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