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育った草木は・・・

私はよく
「種まき」
などと言っています。

今すぐは芽が出なくても、

アレルギーを理解してもらうための
種をまいておけば(話をすれば)
そのうちのいくつかは芽を出すし,
その中のいくつかが、育つだろう。

種をまかない限り、芽は決して出ない。
(理解してもらえない)

 

 

なんちゅーてね、
アレルギー体質への理解を求める説明は、本当にしんどい(時に、めんどくさい)のですが、
そんなことを考えては、自分を励ましているのです。

 

 

 

中2の娘のピカリンさんが、沖縄へ修学旅行というので、
これまた、コツコツ種まき。

今回の旅行は旅行会社さんが間に入る、ということで、
昨年、担任と旅行会社さんと膝を交えて話し合い。
明るく爽やかな旅行会社クンは、どこまでわかってくれているのか、いまいち不明。
「じゃ、タケさんのご要望を、宿泊先に打診してみます」

うん。ありがとござます。

でも、結構難しいんだよ、交渉。

相手のアレルギーへの理解度や、忙しさや、宿泊先のシステムや、その他いろいろ、考慮しないと、齟齬が出るんだよネ・・・・。(今までこのブログに書いてきたとおり)

と、不安度120%。
「旅行会社を通して交渉してください」ということなので、
これはうまくいかないんじゃないかなー、と
私は、半分あきらめて、宿泊先が何もしなくても旅行を行えるような作戦なども考えていました。 

「まぁ、それでもね。若い旅行会社クンに、アレルギーのことを少しだけでも理解してもらえたらそれだけでもいいかな・・・!」と、種まき発想。

 

 

ところで、

しばらく前、テレビで、沖縄の久米島で、アレルギーの人を受け入れる旅行先として取り組む特集がありましたよね。あちこちのブログでも紹介されていました。

私は見なかったのですが、皆さんのブログのおかげで、情報だけは持っていました。

 

 

それからしばらくして、旅行会社クンから連絡が・・・。

「私、先日、沖縄の久米島の特集を、偶然見たんですよ! タケさんはご覧になられましたか? いや~、びっくりしました! あそこまでいろいろ気をつけることがあるんですねー。 それで、私ももう少しきちんと判っていないといけないかと思いまして、もう一度、直接お話する機会をもてないかと思いまして・・・」

 

を?

をを~?!

なんと、カンシンな青年ではないか!

えらいぞ、J○B! よくぞ、彼を採用した!

 

というわけで、担任をすっ飛ばして、直接旅行会社とお話。
今までの宿泊先との交渉内容を、うんうん唸りながら、一生懸命説明する旅行会社クン。

「Aホテルは、こういう対応なんですが、Bホテルは、うーんと・・・。」

そうして、これから先、どういう風に話を進めようか、ひどく困っている様子・・・。

何とか対応しよう!という熱意だけははっきり伝わってきました。

 

話しつづける彼をさえぎって

「うん。あのね。えー、子どもの健康に関する事でもあるし、やっぱり、宿泊先もね、親と話したほうが、確実で安心だ、と思うところがあると思うんですよ。
微妙な話になると難しいしね。
ほら、事務方と厨房との間でも違いがあったりするでしょう?
だからね、あとは、私が宿泊先と、直接交渉してもいいですか?

何かあったとき、宿泊先も、学校も、それから旅行会社も、責任の問題、って難しいでしょう? 親がね、責任をもって話した方が、みんな安心だと思うんですヨ」

 

ほっとした表情を見せた旅行会社クン。
「や。そうしてもらえると・・・。でも、私が、勉強不足で・・・、力不足で、本当に申し訳ございませんッ!」

いやいやいや、チミ、こりは、難しい問題なのだよ。
聖母マリアのタケ。

心の中では、「うしゃー!交渉権ゲーーーット!」

「すみません。力が足りなくて・・・」
を繰り返す、旅行会社クン。そして
「もしっ。宿泊先がごちゃごちゃ言ってきて、にっちもさっちも行かないようなことがあったら、私に言ってください! 私が何とかします!」
見た感じのままに、まっすぐな青年であった。

 

 

彼と話をした帰り道、思った。

彼は、テレビ番組を偶然見たと言ったけれど、今回、うちのピカリンの事があったからこそ「アレルギー」という言葉に反応したのだし。あの番組だって、多くの親御さんのアレルギーに対する様々な願いを番組関係者が知っているからこそ、実現したのだし、久米島の方だって、きっと誰かが撒いた小さい種(もしかしたらご本人)を育てて、育てて、あそこまでの実践になったんだろうなあ。
と。

多分、小さい種まきから始まって、
育って、
沖縄から、この除雪車の走る山形まで、人の心を動かして、
そして、ピカリンの旅行に影響してきているんだよなあ、って。

 

「種まき」
と言うとき、それは、自分の身近な人に対してだけ言っていて、
その人が、いつか、ピカリン・チクリンを理解してくれれば、
もしくは、その人のそばにいる人を理解する一助になれば・・・と、
狭い範囲で考えていたのだけれど、
育った草木は、さらに種をとばすし、養分も振りまくし、それが風に乗って、どこまでも飛んでいくんだな!!

なーんて、
嬉しい気持ちになった!!

 

 

しかし、その後、宿泊先のホテルと連絡をとるときに、
いったい、彼が何をどのように伝えているのか、一抹の不安があり、
切り出し方を熟考するのに1日かかってしまったのであった・・・。

(あとは、物理的な準備を残すばかりとなりました・・・!)

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アレっ子育児」カテゴリの記事

コメント

おぉ~!
すばらしい!旅行会社クン!
良い人でヨカッタ!!
そして、タイムリーに久米島の特集があって良かったですね~。
いろんな人が、色々なところで種まきしてくれて、確実に育っている・・・なんだかとってもウレシイことですよね。

でも、いくら花が咲いても実がなっても、気が付かない人は気が付かない。そういう意味では、この旅行会社クンは心ある青年だったのだなぁ、と思います。
そして、今回彼もタケさんとの出会いがあって、種をまいてくれる側になるかもしれないし。種はいろんな人がつないでくれているんですね。
こういうお話を聞くと、「わかってもらうための努力」は決して惜しんではいけないなぁ、と痛感しました。

どうぞ、ピカリンちゃんに楽しい旅行となりますように・・・。

投稿: むう | 2008-01-29 12:55

すごいすごい!
やっぱり母の熱意と愛情は人を動かすんですよ!
そして今後彼はきっと他の学校のアレっ子対応をしていくんです!
それはJ○Bにも財産だと思いますよ。
わたしもUの保育園入園のときは頑張ります!
まだあと1年あるけど。
小学校入学のときも絶対頑張る!
ピカリンちゃん、楽しく行けますように。
タケさんも交渉疲れが癒されるときがきますように。

投稿: かずみ | 2008-01-30 08:46

>むぅさんこんにちは!


本当言うとネー、
すでに「連絡の齟齬」と思われる出来事もあってね。
「こまったなー・・・」と思っていたところだったんだヨ。
彼は彼なりに一生懸命やっているのわかっていた。でもサー、アレルギーのことで相手にわかってもらった上で対応してもらう、って本当に難しい事なんだよね。その、「難しい」ってことがわかってない、っていうのが、ネックだった・・・。彼は彼で、「しろうとが宿泊先と交渉すると、問題が起こるのでは・・・」と心配していたと思うのです。
それを、あの久米島の特集で
「アレルギーって、難しいんだ!」わかってもらえて、やっと話し合いの端緒につけた、ってことで、
彼自身、仕事に対して一生懸命だったから、そういうふうに話が進んだんだよねー。
一生懸命な人とは、きっと分かり合えるもんなんだな、うまい「めぐり合わせがあれば」なんだけど・・・。
なーんて、思ったことでした。
いい人で、良かったですよ、ほんとうに。
学校にも、J○Bの上司にも、感謝の意を伝えなければなあ!と思っているところです。

投稿: タケ | 2008-01-30 10:09

>かずみさん、こんにちは!


交渉疲れ・・・続いております・・・。
軟弱すぎる、自分・・・。
この旅行会社クンとのことは、思い出すのにあまり疲れないことなので、まずかいてみたのでした。
それでも、
「彼がどのように宿泊先と交渉しているのか?」「それは誰に聞けばわかるのか?」といった心配をしていたときは、やはり疲れていました・・・。
某アレルギーっ子のお母さん(リアル友)に、
「絶対、直接交渉したほうがいいよ! 一度、旅行会社の人が一人でやってくれた時があったんだけど、旅行に行ってみたら、宿泊先が気をきかせて、打ち合わせと違う「アレルギー料理」を用意していてくれていてさー。「それでいいか?」って、付き添いでいった旅行会社の人に確認を取ってたみたいなんだけど、そんなのわかんないじゃん! 子どもが自分で見て、「これはいけそうもない」って判断して、食べなかったみたい。 こわいよー。 みんな善意なんだけどね。絶対、親と調理場をつないでおいた方がいいって!」
と、言われて、「やっぱしそうだよね!」と思っていたところに、
これまたタイムリーに、「もう一度お話しましょう」の連絡がきたのでした。

大変な事も多いけど、
ぽちぽち、頑張りましょう!
行きつ戻りつ、
休んだり進んだり、迷ったり、
いろいろありますが、
基本
私たち、って頑張ってますからー!ダヨねーっ!!(←なぜ叫ぶ)

投稿: タケ | 2008-01-30 10:16

こんにちは!
最近、出先から携帯でコチラを見ることが多いですが、
いつも目頭を熱くしながら読んでおりました。
(バスの中でちょっと恥ずかしい><)
ピカリンちゃんのシュートに(←だいぶ出遅れてしまいましたが、おめでとう!感動した!!←古?)、
今回のこの話に。
コメントしに来よう!と思いながら、今日に至ってしまいました^^;

J○Bの青年、
TVを見て、生の現場を疑似体験出来たのでしょうね。
言葉だけ理解するのと、目で見るのではかなり理解度が違うきがします。
心に響いてくれて良かったですね!
良い旅行になりますように、祈ってます!

↑の記事の校長先生の話ですが・・。
事件絡みで校長先生がTVで記者会見するのを見たりするけど、時々、あれ?違うんじゃない?と言う先生いますよね・・。
皆がそうだとは思わないけど、難しいのでしょうかね。。

投稿: アン カフェ | 2008-01-30 13:21

>アン カフェさん、こんにちは!
お弁当作りも今年は、あと1ヶ月強だね。よくここまで頑張ったー! あともうちょっとだ!

コメントいろいろありがとうございます!
やっぱり、人相手は疲れます。
今「モンスターペアレンツ」とか、言われるじゃん?
私は、決してそういう人間ではないけれど、とにかく相手が「こいつはモンスターペアレンツなんではないか?」とすごく警戒していて(?)なかなか本当のところを話してくれない・・・と思われる状況が、決して短くはなく、アレルギーのことをわかってもらうのと同時に、そういう「誤解」の壁を乗り越えなきゃなんなくて、それが、ほんとーに疲れるナァ!と思っていやす。

そういう人とのかかわりの中で、ちょっとでも良い事があると、本当に嬉しいです。

ここに集まってくださる方は、それぞれの地域では孤独でいる事が多くて、対人関係では、凹む事も多いと思うけど、(私も凹むというか疲労キてますけど) うしあー!って、重い重い大きな蓋をネ、内側からひっくり返せないもんかなー、なんて、私も小さいながら力を出していきたい(おきたい)と思うわけでした。

と、なんか、自分も励ましてみた!
アンカフェさんのところも、しょっちゅう行っているのですが、なかな書き込めなくて、失礼をしておりまして、ごめんなさい!
また、いくよ~ん!

投稿: タケ | 2008-02-01 08:47

はじめまして。
沖縄久米島の食物アレルギー対応事務局の者です。

このブログへは、「久米島 アレルギー」で検索して辿り着きました。
私たちの取組に、ご関心をいだいてくださり、ありがとうございます。

おかげさまで、小さな種も少しずつ大きくなり、
この度久米島では、7月1日のご宿泊より、受け付けを開始しました。

これに伴い、ホームページも大幅にリニューアルいたしましたので、
よろしければ、ご覧ください。
http://www.kumejima-qol.com

お手数お掛けいたしますが、ご質問、お問い合わせなどが
ございましたら、下記に掲載した連絡先までお願いいたします。
http://www.kumejima-qol.com/07.html

突然のコメント、失礼いたしました。

投稿: | 2008-05-30 15:56

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