工務店さんたちに、化学物質過敏(CS)の話をしてきた話
(帰り際に撮りました。会場に入っているときは、心身ともに写真を撮る余裕まったくなし)
←今年の会場が鶴岡で、事務局に仲良くしている工務店さんが入っていたことから、
「タケさん、『予防医学と住宅の関わり』っていう分科会にパネラーとして、出ね?」と誘われ、
「お引き受けさせていただきます」と言って、参加してまいりました。
ネタは、言わずもがな「化学物質過敏」の話で、1年前のリフォームを軸に話をさせてもらいました。
前にも書きましたが、引き受けた理由は、「建築業者さんの前に出ることが大事」と思ったからです。
流れ的には、
家族の紹介(ここで、ピカチクは虚弱児ではなく健康である!と、強調)、
化学物質過敏とは何かの話(予防も治療も原因物質を避ける以外にない、ということと、揮発性物質が一番怖いということ。それから、やっと「病名」として認められたが、医者も患者もわからないことだらけである、という説明をしました)
それから、具体的にリフォームでどう気をつけたか、を、話しました。(季節とか、工事の順とか、素材選びとか、工務店さんのどういった配慮が嬉しかったか、とか)
依頼されてきた工務店のOちゃんからは「ひとりでも、ふたりでも、タケちゃんの気持ちが伝わることが大事だろ?」「工務店てね、ほとんどは、大手メーカーのいわれたままに作るだけで、一般ユーザーの人と会ったことも無い、っていう人が多いんだよ。だから、ユーザーさんの話しを聞く、ってだけでも大事なの。」「こういう人がいて、こんなにも気をつけながら生活しているんだ、って事が伝わるといいと思う」などなどアドバイスを受け、
上記のような話にしたんでした。
私としては、
化学物質過敏の人が、本当にいる、って知ってもらうことと、
超基礎的な知識。
それから
CSの人にとって、どんな方法や素材がいいのか悪いのか、というよりも、
コミュニケーションをとって欲しい。
それが、不安で孤独なユーザーを救うし、
互いに話しながら、よりベターを追求して生まれた家には、クレームはない。何か問題があるとしても、それは、「次の課題」と捉えられる。そして、こうして作られた家は、居心地がいい、暮らしやすい。
それは、CSだけでなく、どんな病気を持っている人の家にも、言えることじゃないかな、
なんてことを伝えよう、と思っていました。
質疑応答の時間に、
沖縄からいらした業者さんが、
「実は、今、お客さんに化学物質過敏の方がいる。住宅に使用する材料を『これはどうですか』と手渡していたんだけど、それはやってはいけないんじゃないかと、今すごく反省しているのですが、どうなんでしょう」
と質問されました。
(ここで、「おおお・・・」という会場のどよめき。CSの人、ってやっぱいるんだ!といった感じのどよめきでした。)
「化学物質過敏は、原因物質もその症状の出方も程度も千差万別。答えは無いから、『こういう風に考えていますが、どうでしょう?』と、聞いてあげてください。サンプルを見ただけで発症してしまうからと断る人もいれば、うちのお父さんは大丈夫だから、お父さんに見てもらうわ、サンプルを下さい、という人もいると思います。いいと思ったものを提供する、というより、こちらはこう考えている、という自分たちの事情を、メーカーもユーザーも出し合って、自分たちにとってのベターを選択していくことが大事だと思います」
と、答えたんでした。
そんでさー!!
ピカリンが、化学物質過敏であると診断されたときの話に、リアルさを入れようと思って、
石川医師(北里研究所)の言葉を引用して「おかあさん。この子はね、大変な努力をしていますよ。回りからはわからないかもしれないけれど、大変疲れていると思います。あまり怒らないであげてくださいね」と言われた、と、話しているとき、
ガッデム!
涙声になっちって~~~~!
嗚呼嗚呼嗚呼あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
また、やってもたーーーーー!
です・・・・。
みんな、びっくりするじゃんよ・・・(T T)。
そんで、だから一生懸命聞いてくれるんだけど、
やなんだよ~、そういうさ、涙で人を釣る、みたいなのっ!!
と、
自分では、自分にグオーッ!!と憤懣やるかたないが、
私の話は、「大反響だった!」「午後の分科会の発言の中にも、タケさんの話を聞いて考えさせられた・・・って、発言が多かったんだよ!」と、工務店のOちゃんが言っていた・・・。
なにか、少し影響が与えられたのなら、良かったな・・・
と・・・・
連日、自分にご褒美をあげまくっているので、
そろそろ、自分を甘やかすのをやめようと思います。
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